十日町で「地域の困った」を手伝いながら旅する「おてつたび」に密着

東京では生ぬるい風が吹き始め、植物たちも芽吹き始めた3月中旬。私は上野駅から東北新幹線に乗り込んだ。1時間半の電車旅を経て降り立ったのは雪景色が一面に広がる越後湯沢駅。

同じ3月とは思えないほど、越後湯沢駅の空気は冷たい。しかしその美しさは、寒いのが苦手な私もついその冷たさを忘れてしまうほどであった。

雪景色が広がる越後湯沢駅

ここからさらに「ほくほく線」というローカル線に乗り換え、向かうのは日本有数の豪雪地帯として知られる新潟県南部の十日町市である。

多い年になると、2〜3mも雪が積もる特別豪雪地帯に指定される雪の町だ。また最近では、十日町市と津南町において3年に1度開催される世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」が開催される舞台としても、多くの人に知られるようになった。

「ほくほく線」に乗り換えて十日町に向かう

2018年の「大地の芸術祭」では54万人もの来場者が訪れたという。 今回はそんな十日町で「おてつたび」というサービスを使って旅をする旅人、そしてお手伝いをお願いした地域の人をレポートする。

十日町で「おてつたび」体験

まずは「おてつたび」とはどんなサービスなのかご紹介していこう。「おてつたび」とは地方で人手が必要な人と、地方へ旅をしたい旅人をマッチングするサービス。

お手伝いをお願いする人が、来てくれる旅人の交通費と宿泊場所、食事の提供をすることで、一定期間働いてもらうというもの。また旅人は、費用や宿泊費、食事代を出してもらう代わりに、困りごとのお手伝いをして地方の暮らしに根付いた旅ができるのだ。

「交通費が高くてなかなか旅にでられない・・・」といった理由で旅を諦めている人や、「アルバイトを雇うほどではないけど人手が必要」といった地域の人たち、双方にとって魅力的なサービスなのである。

また、ガイドブック通りに観光する旅とは違い、実際に地域に住む方との交流・つながりが生まれることもメリットだ。その地域がより身近なものとなるので、いつかまた訪れたいと思うような地域のファンを増やせる。

それではこれから実際に「おてつだび」に密着させてもらうことにしよう。