築300年の茅葺屋根古民家がある五十河で田舎暮らし体験!

京丹後市丹後町を後にし、向かったのは丹後半島の中央部、旧大宮町の最東部に位置する五十河町。この小さな集落のとある場所に、日本および世界各地からある時は月に約200人という数の人が、宣伝もなしに集まってくるという。人々は何に魅せられてこの土地に足を運ぶのか、体験してみることにしよう。

目的地である「五十河桃源郷」に到着したのは、日が落ちて辺りが暗闇に包まれた頃。ここにある、江戸時代中期築で300年の歴史を持つ茅葺屋根の古民家には人が住んでいるのだ。出迎えてくれたのは、ここの住人で、私の友人でもある中川圭さん。

「どうぞ」と言われ、障子戸の玄関を通されると、まるでタイムスリップをしたかのような昔ながらの光景が目の前に広がっている。その中でも一際目を引くのが、家の心臓部でもある土からできた四つ口のカマド。こんなに立派なカマドを見るのは初めてだ。

「お腹も空いているだろうし、今日は寒いから鍋でもつくろう」 その一言で分担しながら料理を開始。近くの農家さんからいただいたという野菜を私がカットし、圭さんがカマドに薪をくべて火をおこす。

カマドに鍋をかけ火をおこす

旅というより、ここの「暮らし」に溶け込めてしまうこの雰囲気こそが、この場所の魅力の一つなんだろうな、ふと感じた。

外気温4度のこの日、障子戸の家の中は外と同じくらい冷え込んでいる。そこでパチパチと音を立てながらカマドの中で赤く燃える火は、身も心も温めていく。そして、お湯が沸くまでただただボーッと火を眺める。 東京だとあまりボーッとできる時間がないなぁ、そんなことを考えているうちに、煮込んでいた鍋が出来上がった。そして間人(たいざ)で購入してきた間人ガニも食卓へ。

キムチ鍋と間人ガニのメス。現地ではセコガニと呼ばれている

暖かい鍋をつつきながら、圭さんと、久々の会話を楽しむ。スマホはカバンの中にしまったまま、テレビもない、外の騒音もない、会話だけをする時間。東京にいると、会話だけに集中することすら環境が許してくれなかったりするので、ここでの時間がとても心地良い。

自然に寄り添い、町に根ざした暮らしを実践する圭さんの想いや、この場所の魅力、心地良い暮らしに惹かれ、口コミだけでこの地に足を運ぶ人が絶えない理由が少しだけ分かった気がした。

朝目覚めて外へ出て見る風景がより一層タイムスリップ感を味合わせてくれた。丹後地方の山々の麓にある五十河に立つ3棟の茅葺屋根古民家。山を見渡すと、今シーズン2回目という冠雪に覆われていた。

東京駅から夜行バスで五十河に近い天橋立まで直行できるので、京丹後市に足を運んでみてはどうだろうか?

五十河の茅葺屋根古民家。このほかに2棟ある
晴れた朝に中川圭さんと

そして、ただいま圭さんは、この地で村をつくるためのチャレンジ中。想いやビジョンを詳しく知りたい方はぜひ以下のリンクも御覧ください。

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