ささえ合い交通で丹後町の名所巡り、料金の安さに驚き

京丹後市の小さな町、丹後町で町民がささえ合って町の交通の不便を解決する取り組み「ささえ合い交通」。体験取材の最終回は、丹後町の見どころを巡った様子の紹介だ。屏風岩や丹後松島、間人漁港な丹後町にある名所に向かい、40分の乗車を体験した。

「ささえ合い交通」で向かった最初の名所は、海岸沿いの崖を守るようにそびえ立つ屏風岩。その名の通り、屏風を立てたように見えることから名付けられたこの高さ約13mの岩は、日本海の荒波に打ち付けられながらも凛と佇む姿が美しい。この屏風岩にぶつかった波が水しぶきとなって散って行く光景はいつまでも無心になって眺めていられる景色だ。

屏風岩に波が打ち付けられる

そして次に向かった名所は、日本三景の松島に似ていることから名付けられた「丹後松島」。海に浮かんだ島々を松の木が覆う姿は「丹後松島」の名に恥じないどこか懐かしさを覚える風景である。

丹後松島を望む

スタート地点の丹後町舎から南に向かったルートを引き返し、今度は丹後町の幻の蟹と飛ばれる間人(たいざ)ガニが水揚げされる間人漁港へと向かう。間人ガニとは、間人漁港であがった松葉ガニのこと。この港では、小さな底引き網船4隻のみが間人ガニの漁を行うそうだが、この日はあいにくの海の状況で、船は港の中に並んでいた。


間人漁港 は間人ガニの漁業基地

さらに間人漁港を一望できる間人墓地公園も訪れた。


間人墓地公園 からの眺め。中央に間人漁港が見える

約40分の名所巡りを終え、丹後庁舎へ戻った。そこで驚いたのは「ささえ合い交通」の利用料金の安さだった。約40分の丹後町名所巡りの旅でなんと、1890円!

40分の観光で1890円という安さ

タクシーの相場と比較すると約半額の値段だそう。、ここ丹後町の「ささえ合い交通」では、Uberのアプリを使用しながらも、クレジットカードを持っていない高齢者でも利用しやすくするため、支払いは現金かカード払いかを選択することができるのだ。

こんなに値段が安くて利益があるのかこちらが心配になるくらいだが、ドライバーさんにとっては、この仕事をすることで高齢者のため、町のためになれることがやりがいなのだと話してくれた。

こうして地域住民が「ささえ合い」奮闘する姿に、現代社会が見失いかけた本来の人間としての暖かさを感じることができた。金銭的な利益だけではない、心の充実という利益。ドライバー麗子さんの顔はとても優しくイキイキしているのであった。

これから最終目的地である京丹後市五十河へ向かう。

築300年の古民家の宿泊先とはどんな場所なのだろうか。